マリ体験記 第一章 ー暑さについて・コーラの実の味ー

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・暑さについて

マリは赤道よりも少し北にある国で、国土の半分はサハラ砂漠。バマコは真ん中にニジェール川が通る、小さめの町です。周りに海がないのもあって、とても暑かったです。特に四月と五月は「どうしてこの時期に来たんだ?」とマリ人に不思議がられるほどでした。

日中の日差しは痛く、汗もだらだら出ます。一瞬で乾きますが。確か夜でも部屋の中の温度が40度はありました。脱水症状が怖くて、初日は水のペットボトルを抱いたまま寝ていました。小さなたらいを買って、寝るときには水を入れて枕元に置き、体に水をかけながら寝ていました。最終的に、濡れタオルにくるまって寝る方法に落ち着きました。

 

・コーラの実の味

マリでは、かつてコカ・コーラの原料だったというコーラの実がその辺で売っていました。形はハマグリみたいで、直径3センチほど。二つに割れます。湿り気のあるピーナッツみたいな食感です。昔は貴重なものだったようで、西アフリカでは、結婚のときに相手にあげたり、木を切り倒すときの捧げものとして、これが使われたらしいです。マリ人はこれをよくおやつに食べるとのこと。僕も食べてみましたが、味は・・・とにかく苦い。渋い。それ以外の要素がありませんでした。しかし、しばらく噛んでから水を飲むとあら不思議、水がほんのり甘いではないですか。あまりの渋さに舌が麻痺して、真水が甘く感じられたようです。そうか、これは水をおいしく飲むためのものなんだ!と思って聞いてみたら、別にあいまに水は飲まないとのこと。好きな人はしょっちゅう噛んでるんですが、中毒性でもあるんでしょうか。マリに行ったらお試しあれ。