Goehte Zertifikat C1を受験して
ドイツ語力を試す検定試験にはドイツ語検定の他に
ゲーテ・インスティトュート主催のGoehte Zertifikatという試験があります。
出題から回答まですべてドイツ語で、持っていれば
他の国でも自分のドイツ語力を証明できるんです。
ゲーテのテスト!ゲーテのテスト!!
と大学在学中から受けなきゃなーーと思ってはいたんですが
試験、と聞くといつも腰が引けていままで受験したことありませんでした。。。
先日やっとこさ重い腰を上げ、初めて受験してきたのでレポートしてみます。
さてさて、私が今回受験したレベルはC1。
C1を持っていればドイツの大学入学の語学試験が免除されるし、
就職などでも評価されるレベルだそうです。
はじめに全体的なアドバイス
1:全体的な内容として今ドイツの新聞、ニュースなどで話題になっていること。
なのでいつもニュースをチェックしていればそんなに内容自体難しくないですが
ニュースを見ない人にはちょっと厳しいかもしれないです。
2:出題形式と時間には慣れておくこと!
時間配分間違えるとマジで時間足りなくなります・・・。
Leseverstehen(読解)
-LV1は空欄のある要約文と原本の長文があって、原本の内容と合うように、
要約文の空欄に言葉を埋めていく、というもの。
普段から文章を読んでないとまず解けないし、空欄も冠詞や単数、複数など変化にも気をつけないと間違えます。
-LV2はこれまた曲者。
1~5の文に合う証言をA~Dの文章内から選び出し、
要点を書き込むというもの。
まず1~5の文章をしっかり理解すること。
ここをちょっとでも間違えて理解してるとあとで全部間違えます。
さらに文章内の正しい証言を選び、ダラダラ該当個所を写すのではなく要点をまとめて書く!
中学、高校の国語のテストを思い出しました。。練習してないと間違いなく時間切れです。
-LV3は空欄にあう言葉をA~Dの4つの選択肢から選ぶ、シンプルなもの。
ただし時間15分くらいしかないのでパッパと答えられるようにする必要あり。
Hörverstehen(リスニング)
アドバイス:普段からネイティブの話すスピードに慣れておくことと、
ドイツ語でのインタビューを聞きなれてるといいと思います。
討論番組とかで司会者が専門家に質問したりする場面などぴったりですね。
-HV1注意!1回しか聞けません!
空欄のある文章をあらかじめ読んでおいて
1回のリスニングに集中して確実なキーワードをメモしておく。
一回頭の中で迷ってしまうと次のキーワード聞き逃すので平常心で。
-HV2はインタビューを聞いて、問の答えとして相応しいもの選ぶ。
2回聞けるし、問を読む時間もまあまああるのでそんなに焦らずに正しい答えを見つけてください。
Schriftlicher Ausdruck(作文)
-SA1はまず2つのテーマから自分の書きたいテーマを選びます。
選ぶとそのテーマに関係する統計グラフと
それについて書かなければならない5つの内容がかかれた問題用紙が配られます。
1、書き言葉で書くこと。
使う単語が書き言葉として相応しいかちょっと考えて選ぶ必要ありです。
話し言葉そのままはよくないみたいですね。
2、しっかりグラフの内容を読み取ること。
(一筋縄ではいかないグラフもあるので注意。)
3、指示される5つの内容すべてについて書くこと。
4、筋が通ってること。
行き当たりばったりで書き始めるとカオスになるのでしっかり整理してから書き始めましょー。
-SA2は友達、親しい間柄同士のEメールの内容をまず読んで内容を把握し、
その内容に関する公的な手紙またはEメールの空欄を埋めるというもの。
文法、単語の知識はもちろんビジネスや目上の人、
公的なシチュエーションでの手紙の書き方を知っておくことが大事。
Mündlicher Ausdruck(口頭試験)
基本的には自分の意見を言い、相手の意見を聞き、
それに対し自分の意見をまた言う。
もちろん普段からドイツ語を話していないとできません。
1問1答の会話練習だけでは絶対無理です。
ここで6割以下だと他ができていても不合格だそうです。
-MA1はあるテーマに関する5つのポイントがかかれた問題用紙が配られるので
自分の見解をまとめ、3~4分でスピーチ。準備時間も与えられます。
筋が通ってないといけないのと、言葉の選び方も採点基準。
普段の話し言葉ではなくスピーチに相応しい言葉を選ぶこと
。あと、スローすぎるのもダメらしいです。
-MA2ははペアでする試験。あるテーマに基づいていくつかの提案が出されるので
二人でディスカッションしながら結論を出す、というもの。
さすがディスカッション好きなドイツ人ですね。
こういう試験は個人的にはとても好き!これはもう普段の会話練習がものを言います。
JaD.のワークショップでお馴染みの”Ja, aber...“の精神があれば大丈夫!
私がした対策としては練習用問題集(Deutsch Pruefungstraining, Goethe-Zertifikat C1)を1冊と
いつもどおりDWのTop-ThemaやVideo Themenで単語力を増やしたり、
毎日Tagesschauを見ること、討論番組を見てそのテーマでディスカッションすること。
あとはなるべく丁寧に話す練習をすることです。(私がいつも使うメディアのリンクはこちら)
合格できたものの自分が課題としていたSchriftlicher Ausdruckと
Leseverstehenで点を落としていたのでちょっと残念。。
書く練習もっとせなっ。
難易度、出題の仕方、内容。
バランスがとれててとってもいいテストだな、と個人的に思います。
やってて楽しかったし。
全部100%ドイツ語なのもいいですよね。
ドイツで勉強したい、働きたい人にはおすすめです。