これまでのドイツの原子力発電所において、およそ12.500トンの放射性の高い使用済核燃料が出ています。これに毎年約500トンずつ加わります。 更に何千立方メートルもの弱線量、中線量廃棄物、大気中、水中に廃棄されるもの、再処理の際の廃棄物、ウラン採鉱の廃棄物、濃縮施設から発生するウラン、原子力施設そのものがあります。それらすべてがいずれは”処理”されなけれならないのです。
これまでのドイツの原子力発電所において、およそ12.500トンの放射性の高い使用済核燃料が出ています。これに毎年約500トンずつ加わります。 更に何千立方メートルもの弱線量、中線量廃棄物、大気中、水中に廃棄されるもの、再処理の際の廃棄物、ウラン採鉱の廃棄物、濃縮施設から発生するウラン、原子力施設そのものがあります。それらすべてがいずれは”処理”されなけれならないのです。
毎年、燃料棒生産のため武器になり得る、純プルトニウムが何トンもヨーロッパの道路を移動する。
多くの原発がモックス燃料と呼ばれる、二酸化ウランと二酸化プルトニウムを混ぜたものを搭載している。二酸化ウランはそのほとんどが使用済燃料の再処理により取り出されたものである。プルトニウムは6キロあれば原爆を一つ作るのに事足りる上、数ミクログラム吸い込むだけで確実に癌を発症させる。
そんな危険なプルトニウム。フランス、ベルギーにあるMOX燃料工場では毎年何トンもの二酸化プルトニウムを供給しているのである。大型トラックに積み込み、アウトバーンを走って。
六フッ化ウランによる事故は破壊的な影響を及ぼしかねない。
ヴェストファーレンのグローナウのようなウラン濃縮施設ではウランを
六フッ化ウランという形に加工する。この猛毒で、放射性の高い物質は
毎週のように鉄道や大型トラック、船などの輸送手段でヨーロッパを横断している。
事故や火災によって輸送容器が破裂すれば、放射性物質によって周辺地域は汚染される。
六フッ化ウランは空気中の湿気と反応し猛毒な弗化水素酸となり、
この人間や環境を死に至らす危険は周囲数キロメートルに渡り広がるであろう。
ウランの埋蔵量はすでにこの数十年の間に尽きようとしている。
世界中の埋蔵量が豊富で着手可能なウラン鉱床はもうすぐ尽きてしまう。
同じ量のウランを採掘するためにはより多くの岩石を動かさなければならない。
これによってコストは嵩み、環境汚染がひどくなる。
それでもこのまま今知られている埋蔵量のウランをすべて採掘したとすると、
現在の440の原発を45年から80年動かすに値する。
もし、もっと多くの原発が作られるとすると、
もっと短い期間で使い尽くすことになる。
ミュンヘン工科大学が兵器級ウランを保有している ~ 彼らの原子炉用の燃料として
国際的抗議をものともせず、ミュンヘン工科大学が研究用の原子炉を固守している。その原子炉は燃料として兵器級の強濃縮ウランが必要である。400キロもの強濃縮ウランがキャンパスに保有される。15キロだけでも素人ですら原子爆弾を製作できる。
使用済核燃料でさえ核兵器を作ることができる。ミュンヘン工科大学がそんなに危ない排出物をどこで処理するのかというと、あまり費用費用をかけて安全対策がされていないアーハウスのカストル倉庫である
原子力産業のウラン強欲が紛争を煽る
数十年前からアフリカ諸国のウラン埋蔵はそこの紛争の要因の一つである。原子力発電所が増えるほど、ウラン依存が高まる。ウランはすでに昔から投機の対象になっているのだ。欠乏すると、以前石油に関わる紛争が始まったように、ウランに関わる紛争も発生するであろう。
ウラン濃縮の排出物が放射性弾薬として使用される
アメリカ軍を始め、諸国の軍隊が劣化ウランの弾薬を使用している。衝突すると噴霧し、爆発し、周辺を汚染する。放射性粒子が兵士や民間人に大きく健康障害を起こす。一方、軍は極めて密度の高いその物質の非常に高い貫通力を主張しており、原子力産業は放射性排出物の安いコストの「処理」によって利益を得ているのである。
原子力発電所が標的である。
数万人の人を傷つけたり殺したり、そして広い地域を住むに適さなくしたりするためには、原爆が必要ではない。原子力発電所を襲撃するだけでよかろう。
政府主催の極秘フライトシミュレーション実験では、被験者がジャンボジェットを原子力発電所に向けて操縦しようとした。成功率が50%を占めた。「原発へのテロ攻撃を考慮に入れざるを得ない」と連邦刑事局が判断している。
原子力発電所の放射性物質が汚い爆弾の製作のために悪用される可能性がある
放射性核分裂生成物の少量でも、在り来りの爆薬と混ぜると、いわゆる「汚い爆弾」が造れる。その爆弾が爆発すれば、核分裂生成物が噴霧し、分布し、周辺を更に放射能で汚染する。すなわち、汚い爆弾の脅威が非常に高い。