#18 放射線を発する職業

原子力発電所では、何千人もの臨時職員が、まともな放射線防護もなしに苛酷な作業に従事しています

何千人もの臨時職員が、原子力発電所の被爆の恐れのある区域で、清掃・除去・修理作業に当たっています。彼らはサービス会社に勤務しており、「お呼び」がかかると、原発に出動せねばなりません。

環境庁が1999年に出した統計によれば、こうした臨時職員の放射線被ばく量は、発電所の固定職員の4倍にも達します。そのためフランスでは、原発臨時職員のことを『放射線のエサ』と言います。

こ うした臨時職員は、ぱっくりと開いたまま粉塵を巻き上げる核廃棄物の保存袋や、放射線を発するタンク横でのコーヒーブレイク、あるいは完全な防護服なしで の原子炉ボイラー内での作業などを報告しています。従業員の中には、線量計の使用を自ら止めた人もいます。被ばく線量が最大許容値に達してしまうと、制御 室への立ち入りを禁止されてしまうからです。結局のところ、誰も自分の仕事を失いたくないのです。