#21老朽化の危険性

原子力発電所の運転が長ければ長いほどそれだけリスクが高まる

 

技術と電子工学は永遠には持ちこたえません。ましてや原子力発電所に至っては永続するわけがありません。パイプは脆くなり、コントロールがきかなくなり、弁とポンプが機能しなくなります。ひび割れが大きくなり、金属が腐食します。デービス・ベッセ原子力発電所(アメリカ合衆国オハイオ州)では開口部が知らないうちに原子炉圧力容器の16cmの厚さのスチールを通して侵食していました。内側の薄いステンレススチールだけで漏れを防いでいたのです。

原子力発電所が長く運転すればするほど、そして古ければ古いほど、より運転が危険になります。そのことは届けを要する事象の統計からも読み取ることができます。ビブリスやブルンスビュッテルのような古い原子炉は新しいものよりも明らかに多いのです。