TACT/FEST
8月上旬に大阪で開催された国際演劇フェスティバル。
2007年に大阪で誕生したこのフェスティバルは、今年で6年目を迎えました。
約1週間の開催期間中に、世界各国の様々なカンパニーが
個性あふれる作品を上演してくれました。
さらに、ワークショップや講演会や縁日など、
子供のための演劇に関する様々なイベントも行われました。
TACT/FESTに今年初めて学生ボランティアとして参加した私。
子供向けの舞台芸術なんて、大人が観てもおもしろくないんだろうなーって
失礼ながら、正直全然期待していませんでした…。
ところが、一度フェスティバルの上演作品を観てみると、
今年24歳の私は4歳の私にすっかり逆戻り。
舞台上の話に目も心も釘づけ。
隣の子供たちと一緒に笑って泣いて、舞台を楽しんでいました。
子供向けの舞台で泣いちゃうなんて、自分でもびっくりです。
実はこのフェスティバル、「子供たちに本物の芸術を」
というコンセプトでできたフェスティバルなのです。
子供向けのものって何でもそうですが、
色も音も騒がしくて、ただおもしろいだけものが多いですよね。
作り手も親たちも、子供向けだから
芸術性が低くてもいいんじゃないの?と思い込みがち。
子供だからどうせ理解できないと思い込みがち。
でも子供たちはちゃんと大人の世界も理解しているのです。
そして、子供だからと言って大人が子供をなかなか真剣に扱ってくれないことも。
思い返せば小さい頃、私も周りの大人が自分を真剣に扱ってくれないと思っていました。
そんな私もいつの間にか、昔自分が嫌いだった大人になっていました。
子供向けだから大人は楽しめない、なんて思ってました。
TACT/FESTに参加して、忘れてかけていた子供の頃の気持ちを思い出しました。
そして、小さい頃から本物の芸術に触れる機会のある
大阪の子供たちがとても羨ましく思いました。
家の近くで世界中の演劇が観れるなんていいなー!
私も小さい時にこんな素敵な舞台が観たかったなー!
来年のTACT/FESTには、大阪の元気な子供たちだけでなく
昔子供だった大人のみなさんにも来ていただきたいです^^