エネルギー転換(Energiewende)が世界一進んでいると言っても過言ではないドイツ。
そんなドイツもまだまだ問題を抱えている。
いい面ばかりではなく、ドイツがいま抱えている問題点にも注意することで
日本でのエネルギー転換がどうあるべきか、
具体的に考えられるのではないだろうか。
足りない電力網
前回も少し話に出てきた電力網の不足。
何を意味するか、と言うと
発電量が基準値を超えると
今ある電力網だけでは耐えられなくなってしまうため
風力発電を一時的に止めないといけないくなる。
せっかく風力発電ができていても
「電気が多すぎる」から止めるのは悲しい。。
紙の生産ができなくなる?
創業100年を超える紙製造会社。
幾多の危機を乗り越えてきたこの会社に
エネルギー転換という壁が立ちはだかっている。
製造中に紙が破れてしまうことは日常茶飯事なのだそうだが
電力網が不安定になることで
更にたくさんの紙が無駄になってしまう恐れがある。
電力供給が一瞬でも途絶えたり
不安定になると
コンスタントに紙を製造している機械の動きがずれたり
途絶えてしまうことになる。
そうなると紙が破れるどころか
紙の製造自体不可能になってしまう。
一般家庭30000棟分の電力が必要な紙生産。
70%は発電所から直接送られてくるが
30%は一般の電力網からだ。
電力網が不安定になることの影響は大きい。
Energiewende:Größenwahn statt Megaplan