連載 キャンベラからの便りNo.4

キャンベラにて一年余

日が空いてしまいました、キャンベラからの便り、第4回目です。

先日、日本に一時帰国しました。
関西国際空港に到着の後、大阪市内へ。人の多さに圧倒されました。Canberra
私たちがキャンベラに引っ越してきてから1年余りが経ちましたが、1年余りの間に、日本の「人混み」というものを忘れてしまっていたようです。

人混みに紛れてスーツケースを引っ張りながら町中を歩くこと暫く・・・人にぶつかりそうになる度、ヒヤッとしました。

お荷物持ちの自分も、危ないなあ・・・他の方の足を轢いてしまわないようにしなくては、と思いながらも、スマホを見ながら突進してくる方の多いことに、恐怖に近い感情を抱きながら。

スマホだけが危ない訳ではなく、もちろん携帯も、使い方に依っては危険を招くのは同じです。

キャンベラでも、多くの方がスマホをお持ちです。

目の前の方との会話を、丁寧なお断りと共に、携帯、スマホにかかってきた電話に寸断されるの
は日常茶飯事、また携帯電話を(ハンズフリー仕様を除く2014年1月現在)運転中に使用するの
は違法とされています。

そういえば、車の仕様について、日豪での面白い違いを知りました。こちらオーストラリアでよく見かける、前のバンパーに取り付けてある、衝突から車体を守る大きなバーは、 bullbar 、または roo bar(rooはカンガルーの略語) とも呼ばれていますが、同じものを日本で乗用車に取り付けるのは違法だとのこと。

車に詳しい方にお聞きしたところによると、これは、万一人に当たってしまった場合、人へのダメージが非常に大きいからだそうです。そこで、日本では、最近の車の仕様として、衝突した場合
に、当たってしまった人にではなく、車にダメージを吸収させるべく、このバーの取り付けを禁じている、とのことでした。

なるほど、どこを運転しても、特に夜には動物と出くわす危険性がある大陸とは考え方が違う
な・・・と思った私たちでした。

所変われば、考え方も変わります。

でも、携帯、スマホを見ながら歩く危険性は万国共通。

便利さを求めるあまり、自分の命を危険に晒すことはあまりにも無意味です。
皆様、お互いの安全のために、気をつけてまいりましょう。

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