先月、パートナーの故郷であるスイスへ旅行に行きました。
2014年の11月末と12月のほとんどをヨーロッパで過ごす旅です。
南半球から日本を経由してのヨーロッパは遠い!
今回は、日本の実家へ寄ったり友人に会ったりに数日間を過ごし、少し寒さに身体を慣らせてから?ジュネーブへと飛びました。
でも・・・うーん。それでもジュネーブの気候は朝は3度くらい、日本ではいつも「暑すぎかな・・・」と感じていたダウンジャケットが頼りなく思える気候でした。
冬とあって、空はだいたいいつも灰色。朝明るくなるのは9時くらい、午後3時頃にはもう太陽が陰り始めます。
そういった事情もあって、少しでも太陽が出ていたら、皆さん太陽の当たる場所へ移動して「日光を吸収しなくちゃ!」と大騒ぎ・・・でも、これが大袈裟でもなんでもなく、ビタミンDの不足を防ぐため、真剣なんです。
さて、図らずも地域のお祭りの時期に到着した私達は、其処此処でチョコレートで出来たポット「マルミト」を見ることになりました。
お祭りが近い、と気がついたのはこのポットはなんだろうな・・・という疑問からでしたが、こお祭り「エスカラード」の由来を聞いて、ジュネーブの自立精神の強さを知ることになった私たち。
1602年、サヴォワ公に攻め入られたジュネーブの人たちは、もちろん街を守るために戦いました。その際に敵軍の撃退の決め手となったのが、この「野菜スープが入っていたポット。」
街へ入るため、二箇所にかけられた梯子がありましたが、料理人の女性が熱いスープを敵の頭上にひっくり返して撃退した、というものです。
一ヶ月間ほど、ジュネーブ各地でいろいろなイベントなどがあり、人々は当時の衣装を纏って当時の武器のデモンストレーションをしたり、合唱しながら街を練り歩いたり、コンテストをしたりして、楽しむようです。
また職場ではこの大きなサイズのポットを皆で割って分け合って食べたりし、銀行などでもこのお祭りにちなんだマジパン、チョコレートのお菓子をくれたりします。
エスカラードを充分に楽しむと、次は一気にクリスマスへ突入です。