#59 ゴアレーベンの溜まり水

ゴアレーベンの岩塩層にも水が溜まっています。

核廃棄物の保存容器周辺が浸水しているのは、かつての実験最終処分場アッセⅡだけではありません。ゴアレーベンの岩塩層も湿潤です。ゴアレーベン調査炭坑が建設された際、数回にわたって水とアルカリ液が冠水しており、国土資源庁の測定によれば、そのアルカリ液の溜まり水は100万立方メートルにも及びます。

 岩塩層には300メー トルにわたって漂礫(氷河または風化作用で破壊運搬された大きな岩石の破片)で満ちた溝が入っており、その上層を覆っていた粘土層が流出してしまったた め、このアルカリ溶液の溜まり水は直接、地下水に触れることになります。ただ幸いなことに、アッセⅡとは違い、周辺住民の強い抵抗のおかげで、ゴアレーベ ンにはまだ核廃棄物は埋蔵されていません。

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