#106 急速に広がる亀裂

原発内の重要な配管に亀裂が入るも、だれも気づかず。

 

ヴュルクアッセン原発はこの亀裂のせいで運転停止し、シュターデにある原子炉は停止するところである。クリュンメルやブルンスビュッテルの原発はこの破損が原因で長年停止している。この亀裂は配管や原子炉容器、溶接の継ぎ目にも認められる。

 専門家は異なる鉄鋼の品質に関して、過去の数十年ですでに耐裂性を証明していたが、この予測は誤りだと証明された。確かなことは、たとえ小さな亀裂でも急激に広がりえるということだ。それは配管の破損と漏洩を引き起こし、炉心融解に繋がる最高の条件となる。

 とりわけ不安なのは、大部分の亀裂が偶然発見されるということである。発見できるのはクリュンメルのように長期間原子炉が停止したときぐらいなもので、それ以外には大規模な検査をする時間が無いということだ。