#13 有害物質の排出

原子力発電所は、煙突や排水管から放射性物質を排出しています。

ど の原発にも、排気煙突と排水管があります。ここから、トリチウム(三重水素)、炭素、ストロンチウム、ヨウ素、セシウム、プルトニウム、クリプトン、アル ゴン、キセノンといった放射性物質を排出するためです。これらは空気中に放出され、水中や地面に降り注ぎ、蓄積濃縮され、生物器官に取り込まれます。一部 は体細胞にまで入り込んでしまいます。こうした放射性物質が取り込まれた部分は、特にガンが発生しやすく、子どもにも影響が遺伝します。

 放射性物質の排気や排水による放出は、官庁が認可していることなのです。通常、放射性希ガスと放射性炭素は1000兆ベクレル、トリチウムは500億ベクレル、放射性粒子状物質は300億ベクレル、放射性ヨウ素131は約100億ベクレルの排出が認められています。つまりこれだけの数値の放射性物質が、毎年、各原子力発電所から、それぞれ排出されているのです。

排出量が基準値を満たしているか、定期的に測定検査が行われますが、それは原子力発電所の運営会社が独自に行っているにすぎません。