ドイツ語で議論
ある程度ドイツ語でマンツーマンのトークが
できてきたころの私の前に立ちはだかった壁。
ホームパーティ。
ホームパーティなんて子供のころからの憧れ。
さぞ楽しかろうと行ってみると・・・
話に全くついていけない。
ついていけないことを気遣ってくれる人もおらず、
飲んで食べて、うんうん頷いていただけ。
わいわいガヤガヤ、笑いと勢いの絶えないおしゃべりの中に
ぽつーーーん、とわけも分からず座っている自分が悔しくて
その日の夜にたてた目標は
「ドイツ語で議論できるようになること!」
英語でもドイツ語でも言えることだけれど
ドイツでは特に
ホームパーティに議論は付きもの。
その時々で旬の、またはお決まりの議論テーマなんかがあったりして
あーでもないこーでもない、みんなでお話しする。
例えば、ユーロ危機(Eurokrise)だとか、職場の女性採用率(Frauenquote)だとか、
原発はどうとか、選挙の話題とか、
選挙といえば海賊党とかFDPとか今特に話題。
その場に日本人がいれば日本、韓国人がいれば韓国とか他の国の話題。
アートや趣味の話。
もちろん日常的な話題もあって、
別にお堅い感じはしないしみんなフランクに話している。
(英語しかわからに人がいればすかさず英語にもスイッチ可能なところがまたすごい・・・)
ただ自分の意見を持ってないことが恥ずかしいと思われてる感じ。
それをいいととるか悪いととるかは人それぞれだけれども、
とにかく私はその中に飛び込みたくてウズウズしていたわけ。
問題は
・あまりにも自分が世の中のことを知らなかった。
・難しい単語、文章で話そうと背伸びしていた。
・わからないのに頷く。
それからはニュースに気をつけ、知らないことは調べ、
自分なりに意見を持つように心がけた。
簡単な言葉でいいから少しずつ自分の意見を言えるように、
マンツーマンでトレーニング。
肝心のホームパーティでは、
わからないことはわからないとはっきり言い、
自分が話せるときにはすかさず話題に入っていくことを心がけました。
誰も「はい、どうぞー。あなたの番ですよー。」
って入れてくれることはないし、
ネイティブだって自分の意見いいたくてサバイバル状態なんだから
そりゃー険しい道のりです。
でも一言でも自分の意見が言えたときのあのすっきり感。
他の人の意見を聞いて納得したり、
もっとその話題を知りたくなったり、
学ぶことはとてもたくさんあって、
モチベーションを保つには最高!
相手の言っていることを理解し、
それに対する自分の意見を言うことができたとき。
更にその会話を楽しむことができたとき、
机に向かって勉強するだけが勉強じゃないなって
心の底から思えました。