シュレスヴィヒ・ホルシュタイン州につづき
ノルトライン・ヴェストファーレン州でも議席を獲得した海賊党。
支持率はどんどん伸びている様子。
そんな彼らにお怒りの方々がいる。
ミュージシャンや、映画関係者、作家たちだ。
問題になっているのは
「個人的に鑑賞する映像や音楽のダウンロードを罰するべきではない」
と海賊党が主張しているから。
映画を例にすると
映画館へ行ったり、DVDを買ったりして映画を楽しむ人もいれば
タダでダウンロードして見る人もいる。
確かに不公平だし、
莫大なお金をかけて作った自分の映画がタダで配布されてしまったら
その映画に携わった人が怒るのは当然だ。
一方で違法ダウンロードがあまりにも簡単にできてしまい
少なくとも若者の間では当たり前のようになっている現実もある。
いちいち取り締まっていたら犯罪者だらけになってしまう。
ここまで広がってしまった映画や音楽、書籍のダウンロード。
だったらいっそのこと、
作者にそれに見合う報酬が入ってくるようにシステムを変えよう、
というのが海賊党の主張。
まだ具体的な策は決まっていないが
解決策が見つかれば
逆にアーティストが作品を売りやすくなるのでは、
という意見もある。