今日は、ACTは休日です。「キャンベラ・デー」といって、ACTだけの祭日なのです。
キャンベラ・デーは、お祝いの雰囲気に溢れて、たとえば、Cockington Green (ミニチュアで作られた、イギリスの風景を楽しむことができます)のような、普段は17ドルも入場料がかかる庭園も、今日は無料!だったりするのです。
今年のキャンベラ・デーは、「キャンベラ」と命名されて100周年、つまり「100歳のお誕生日」ということで、いつもよりも大きなイベントがそこここで開催されたようです。
ちなみに、キャンベラが正式に「首都」となったのは、もう少し後、1927年のことです。
さて、お祝いムードの休日の今日ですが、日本人や、その家族、また日本と縁のある方にはとても大事な一日です。
毎日、日本のことを想い、日本の政治を憂い、将来を心配する。この繰り返しをしているのは、何も日本人だけではありません。
本日、現地日本の14:46に合わせて、こちらの16:46に黙とうをささげる為に Nara Park に集まった、皆さん。(キャンベラは、奈良と姉妹都市の関係にあります。)
開催のCJC(キャンベラ・ジャパン・クラブ)の方々の挨拶の中にもあり、皆が心の中で再確認したこと・・・それは、私たちは、亡くなった方々の為のみならず、今、自分の生活を取り戻そうと必死になっている方々の為にも祈るのだ、ということでした。
どんなに心を寄り添わせていても、距離が遠い。距離が遠い分、もっと心を近づけたい、と此処にいる皆が願って・・・
現地を実際に何度も見てこられた方のお話に、たくさん登場したのは、子供たちでした。親を亡くした子供たちがどんな生活をしているか、そして、今も繰り返す恐怖の影におびえながら暮らしている子供たち。
この方のお話で一番印象的だったのは、「見てこなければ、わかならいことがあります。それは、本当に信じられない、言葉に表せないものなのです。」という締め括りの言葉でした。
今、ここで、何ができるかわからない、でも何かしなくては。常に忘れず、何ができるかを考え続ける。できることは何でもやってみる。
亡くなられた皆様と、ご家族の皆様、また元の暮らしを奪われた皆様の為に、祈ります。