Blog 原発に反対する100の理由

#59 ゴアレーベンの溜まり水

ゴアレーベンの岩塩層にも水が溜まっています。

核廃棄物の保存容器周辺が浸水しているのは、かつての実験最終処分場アッセⅡだけではありません。ゴアレーベンの岩塩層も湿潤です。ゴアレーベン調査炭坑が建設された際、数回にわたって水とアルカリ液が冠水しており、国土資源庁の測定によれば、そのアルカリ液の溜まり水は100万立方メートルにも及びます。

 岩塩層には300メー トルにわたって漂礫(氷河または風化作用で破壊運搬された大きな岩石の破片)で満ちた溝が入っており、その上層を覆っていた粘土層が流出してしまったた め、このアルカリ溶液の溜まり水は直接、地下水に触れることになります。ただ幸いなことに、アッセⅡとは違い、周辺住民の強い抵抗のおかげで、ゴアレーベ ンにはまだ核廃棄物は埋蔵されていません。

#2 追放

ウラン採掘は10000人の生活基盤を破壊します。

世界中のウラン埋蔵量の約70%が先住民族が生活している地域にあり、ウランを採掘すれば彼らの村は破壊され、牧草地や耕作地は奪われ、その地の水は毒されます。

ニ ジェール政府は2008年、一年間で海外の投資者に対し、国の北部の広大な地域におけるウラン採掘の許可を122件発行しました。-その地域で生活する トュアレグ人には何も知らせずに。 多くのウラン採掘地域の人々が公的徴収にあったり、その地から追放されたりしているのです。例えば1996年1月26日インドのChatijkocha:

ウラン鉱山のための土地を手に入れるため、警官隊をバックにつけた採掘企業がブルドーザーその土地にある小屋や納屋、耕作地をなぎ倒していきました。住民に警告が出されることはありませんでした。

#26 飛行機の墜落

原子力発電所は飛行機の墜落に対して保護されない

ドイツにあるどの原子力発電所も、燃料がいっぱいの旅客機の墜落に耐えられません。 原子炉安全委員会はこの事実を連邦環境省のための―もともとは密かな―鑑定のなかで説明していました。

7機の原子炉にはそれどころか薄いコンクリートの壁しかないので、軍用のジェット機の墜落または徹甲の武器での攻撃だけで大災害が起こりうるのです。

#45 100万年

放射性廃棄物には100万年間、放射能の危険性があります

原 子力発電所から発生する放射性廃棄物の放射能がある程度弱まるまでには、およそ100万年かかります。それほど長期間、私たちは放射性廃棄物を人間や生物 から遠ざけておかなければならないのです。もし3万年前にネアンデルタール人が原子力発電を行っており、廃棄物をどこかに埋却していたとすれば、それは今 日でも致死量の放射線を発しているのです。そして私たちは、その絶対に掘り返してはいけない場所を把握しておかなければならなかったでしょう。

#20 安全性の欠如

ドイツにある17基の原子力発電所はいずれもまだ官庁の許可を得ていません。

保護被覆の欠損、老朽化した電気設備あるいは脆くなった鉄鋼のため、ドイツ国内の原発はどれも連邦憲法裁判所が本来求めている安全技術の水準を満たしていません。数百万という費用をかけて施設を増強しましたが効果は見られません。

現在ドイツにある17基の原発はいずれも明らかに安全上の問題があるので、新設するための許可は得られないでしょう。

#25地震の危険

原子力発電所は地震に対しての保護が十分ではない

フ ライブルクのフェッセンハイム原発、カールスルーエのフィリップスブルク原発、ダルムシュタットのビブリス原発―3つの原子力発電所は全て、ドイツで最も 地震活動が活発な地帯であるライン川上流の地溝帯に建てられています。しかしながらドイツにある他の原子炉のように、地震に対して軽くしか安全のための措 置がとられていません。

例えばフェッセンハイム原発は1356年にバーゼル市を破壊した時のような地震が起こった場合、震源地から少なくとも30km離れていれば持ちこたえることができます。 万が一エネルギーが地下にあったとすれば?

ビ ブリス原子力発電所は秒速1.5メートルの重力加速度に対してしか設計されていません。地震学者は、マンハイムとダルムシュタットの間で明らかにそれより も強い振動がくると予想しています。そしてネッカーヴェストハイム原発の石灰質の基層では、地下水が年々、1000立方メートルまで新しい空洞を浸食して います。

#62 放射線を発する鍋

原子力発電所から、なべが作られます。

「原子力発電所からできています」―そんな売り文句が将来、なべやフライパンを飾ることになるかもしれません。原子力施設の廃棄コストを下げるため、SPDと緑の党連立政府は、放射線防護政令の内容を改変しました。原子炉から発生した放射性廃棄物質の大部分は、今や家庭ごみとして廃棄され、あるいはリサイクルされているのです。放射性廃棄物の鍋で、おいしいお食事を!

#36 チェルノブイリを上回る

国内の原発が大事故を起こせば、チェルノブイリを上回るひどい事態が起こり得るでしょう。

ド イツの原子炉にはチェルノブイリのような火災を引き起こす黒鉛は使われていないしたがって爆発によって放射性をおびた雲がそれほど高い大気層まで上がるこ とはないだろうその代わりに数百キロ圏内の放射能による影響は跳ね上がる。ドイツはチェルノブイリ周辺地域よりも7倍、ライン-マイン地方は30倍も人口密度が高い。さらに多くの人々が高い放射線量の被爆をするだろうことは明らかなのである

#48 聖フロリアヌス*

核廃棄物を引き受けたい人などいません

 2005年 から、放射性物質格納庫に保管されていた使用済み核燃料は、各原子力発電所のそばに移されることになりました。この措置によって、ブルンスビュッテルや オーフ(いずれも原発都市)にいる大勢の原発支持派の間で、激しい議論が巻き起こり、現在も論争が続いています。彼らは、近隣で核廃棄物を保管することは 絶対に認められないが、原子炉は稼働させ続けるべきだと主張しています。というのも、原子炉運営には、自治体に多額の補助金が交付されるからです。

 CSU(キリスト教社会同盟、バイエルン州の政党)も、原子力発電は不可欠であると主張していますが、核廃棄物をバイエルン近郊に保管する気は全くありません。*最終処分施設の建設予定地をめぐる議論においてCSUは、「ドイツ全国に火をつけている(電力を生み出している)のは我々だ」と主張しています。

*聖フロリアヌスは消防の守護聖人で、「脅威や危機を解決せず、他者に転嫁することによって信者を守護する」という原則をもつ。祈りの句は「聖フロリアヌス、我らの家を守りたまえ、他の家には火をつけたまえ」。

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