西ドイツの原子力コンツェルンは、彼らの核廃棄物を、憚ることなく東ドイツのモールスレーベン最終処分場に投棄しました
1980年 代の終わり、西ドイツの原子力発電所のそばには、核廃棄物保管タンクが山積みになっていました。ドイツ再統一は、当時の環境大臣アンゲラ・メルケルにとっ ても朗報でした。原子力部門長官ヴァルター・ホーレフェルダーとゲラルド・ヘンネンヘーファーとともに、メルケル大臣は、原子力コンツェルンに、旧東ドイ ツのモールスレーベン最終処分場に
放射性廃棄物を格安で投棄することを許可したのです。現在、この処分場は老朽化し倒壊の恐れがあり、補修工事のために20億ユーロもの税金が投入されることになっています。
その後メルケルは連邦首相、ホーレフェルダーはE. ON(デュッセルドルフに本社を置くヨーロッパ有数のエネルギー会社)社長およびドイツ原子力フォーラムのロビー団体代表に就任しました。ヘンネンヘーファーは2009年末から再び連邦原子力管理局長官となっています。